運行管理者試験対策

全国で年2回開催されている運行管理者試験。

運行管理者試験には「貨物」と「旅客」の2種類があり、同時に取ることは出来ません。

この為、どちらの資格も欲しい場合は、別々に取る必要があります。

こちらでは「貨物」での運行管理者試験を取り扱っていきます。

運行管理者試験を受けるには、受験資格を満たす必要があり、誰でも受けられるわけではありません。

合格率も毎年3割程度と低い水準を維持していることから難易度の高い試験に分類されます。

その分受かった時の喜びは大きく、所持していると

  • 資格手当がつく
  • 運送事業を始めるのに役立つ
  • 転職に有利

といったメリットがあります。

そこで今回、運行管理者試験に合格する為の対策を、ご紹介していきます。

試験概要

運行管理者試験は、毎年3月及び8月の年2回開催されています。

例年の日程では、3月の第1日曜日と8月の第4日曜日に開催されています。

特に事情がない限り例年通りの日程で開催される為、受験対策のスケジュールを組む際は、日程を基準に組みましょう。

運行管理者試験を受ける上で、下記の受験資格が必要になります。

  • 運行管理に関して事業用自動車で1年以上の実務経験がある(貨物軽自動車を除く)
  • ※基礎講習の修了(または終了予定)

※国土交通大臣が認定している講習実施機関において、試験の種類に応じた基礎講習を修了(修了予定)した方。

上記の受験資格を満たせていない場合、どれだけ勉学に励んでも受験できませんので、必ず受験資格を確認しましょう。

試験内容

2021年(令和3年)の第1回目から従来の紙面式からパソコンを使用したCBT試験に移行しています。

解答方法は、記述式ではなく選択式となっていますので、正しい回答を選んでクリックする形となります。

試験時間は90分。

出題内容は5分野から出題され合計30問となります。

出題分野については、次項で解説していますので、こちらでは割愛させて頂きます。

合格基準100点満点中60点以上(18問)正解すること+各・分野で1問以上の正解(最後の分野のみ2問以上)正解することが条件となります。

合格するには、どちらの条件も満たす必要がある為、総合点数がいくら高くても、1問(または2問)以上の正解がない分野が1つでもあれば、不合格となります。

この為、各・分野の勉強をしっかり行う必要があります。

出題分野

以下5つが運行管理者試験で出題される分野です。

  • 貨物自動車運送事業法関係
  • 道路運送車両法関係
  • 道路交通法関係
  • 労働基準法関係
  • その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力

貨物自動車運送事業法関係からは8問。

道路交通法関係からは4問。

道路交通法関係からは5問。

労働基準法関係からは6問。

その他運行管理者の業務に関してからは7問。

合計30問となります。

試験の合格条件に、総合得点60点以上+各分野での正解数がありますが「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力」のみ2問正解する必要があり、それ以外の分野からは1問以上正解しなければいけません。

様々な法律関係が出題内容となっているだけでも難しく感じる運行管理者試験。

更に、各分野からの正解数も関わってくるため、よりハードルが上がります。

合格率

毎年多くの方が受験されていますが、合格者は全体の3割と、かなり低いものとなっています。

ちなみに、令和3年の第2回(8月に開催)の受験者は、27,982人に対し、合格者数は9,028人と、全体の約3割程度しか合格していません。

いかに試験が難しいのかが伺えますね。

試験も年2回と少なく、試験内容も難しい為、確実に取りたい方は、勉強法やスケジュール管理が合格する上で重要になります。

対策ポイント

いくら勉強が大切だと言われても、何から手を付けていいか分からない方も多いですよね。

運行管理者試験の特徴は、基本は暗記力です。

もちろん、暗記力だけでは正解できない内容なども出題されますが、大半は暗記力がカギとなります。

とはいえ、十代でもなければ暗記力を維持できないもの。

特に年齢を重ねるほど、1つ覚えては1つ忘れてしまうといったことも多くなります。

試験だけに集中できる環境ならば、何とかなるかもしれませんが、基本的には職に就いていらっしゃる方が多いでしょう。

その合間に、新しいことを覚えていくとなると、よりハードルが高くなります。

そんな方に活用して頂きたいのが過去問題集です。

受験生なら誰しもが通る過去問題集。

過去問題集には、過去に出題された内容が集められており、出題傾向などもつかめてきます。

闇雲に法律の本を読むより、過去問を解きつつ、出題傾向を見極めることで合格率が上がります。

過去問をされる際は、以下のことに気を付けながら行いましょう。

  • 過去10回分まで解く。
  • 法改正に気を付ける。

いくら過去問を解いても、同じ年度ばかりでは、意味がありません。

過去10回分までは解くようにしましょう。

過去問題の場合、当時と法改正が変わっている場合もある為、その点もチェックする必要があります。

以下のリンクより令和2年度(筆記試験)の過去問題を見ることができます。

尚、PDF式になっていますので実際に書き込みたい方などは、別の用紙を用意するか印刷などをして、ご使用ください。

過去の試験問題|公益財団法人 運行管理者試験センター (unkan.or.jp)

まとめ

運行管理者試験のカギとなるポイントは、暗記力と過去問題集の2つです。

その2つを活かす為にも、スケジュール調整は重要な役割を果たします。

しかし、それよりも重要になるのが「モチベーション」です。

綿密なスケジュールを計画し、たくさんの過去問題集を用意しても、ご自身のモチベーションが保てなければ、自然と勉強意欲は減っていくばかり。

ご自身でモチベーションを保てる方は問題ありませんが、だんだん下がっていくのが通常です。

モチベーションを保つには、色々な方法がありますが、一番効果的なのは、ご自分にあった方法を見つけることです。

  • 環境を整える
  • 小さな目標から始めてみる
  • ライバルを見つける
  • 時には休む

など、様々な方法から、ご自身にあったものを選択し活用して下さい。


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